2012年ゴールデンウィーク。5月3日から5日まで3日間連続で真岡市の栃木建築社のお施主様宅をお借りして行われた完成現場見学会。今回は通常の住宅内覧会とは趣向が異なる。北欧スタイルを中心に本モノの木の素材にこだわるインテリアショップ『kirinoya』と栃木県のデザイン住宅のパイオニア『栃木建築社』の共同イベントとして住空間を提案する第一弾イベントとなった。今回の会場は、中庭のあるコの字型の平屋建て。ナチュラルスタイルの雰囲気漂う気持ちのいいリビングが特徴的な住宅だ。そのリビングの一角に木の素材感が持つぬくもり溢れるkirinoyaのダイニングセットが設置された。完成見学会に訪れた住宅を検討するユーザーが家具も同時に見ることができる何とも贅沢なイベントになった。記録的豪雨となった初日を含め100名以上の来場者となった同イベント。なぜこのコラボ企画をスタートしたのだろうか?
空間デザインを得意とする栃木建築社ではお客様が設置する家具に合わせて家の空間を提案したいという。「お客様の好みが如実に現れるのは家具や雑貨などの好みです。そうした好みが事前に分かればより的確な家作りを提案出来ると思っています」と栃木建築社の長田専務取締役は語る。しかし、お客様が事前に置く家具のイメージがある事は稀だという。「家が出来てから家具を購入するケースが多く、間取りの段階ではこちらも最終的にどのような空間になるのか見えない事も多々あります。大まかな家具の大きさや配置を図面に書き込みますが、実際に立体的になった際、ミッドセンチュリー系の家具なのか、北欧家具なのか、無垢材なのか、ステンレス材なのかといったことが事前に見えてくれば、より的確なプランの提案が出来ると思います」そうしたジレンマから今回のkirinoyaとのコラボレーションを検討したという。
本物の素材にこだわるセレクト家具ショップkirinoya。「家よりも家具よりも最優先されるべきはその人の暮らし方だと思っています」と担当者は語る。「間取りが先に決まっていれば、その空間の制限の中で家具の提案を行うことになりますが、それでは最良の暮らし方が出来るとは限りません。6人家族のLDK。家が出来た後に大きなダイニングテーブルを置きたいと思ってもダイニングスペースの大きさに合わせた家具を購入するしか無くなります。また、家具が先に決まっていたとしても、それに合わせた家作りでは家の間取りが最良にならない事もあると思います。」今回のコラボレーションにより、家作りと家具の空間作りを同時に進行出来ることで本当の『暮らし作り』ができるのではないかと、この企画を捉えているという。「栃木建築社さんでは、ナチュラルテイストの住宅の他にモダンなものも多々ありますが、そうしたモダンな部屋やコンクリート打ちっ放しのような空間にも木の家具を合わせる事で新しい提案も出来ると考えています」テイストをミックスする事で新たな住まいを提案出来るという。「今ではスーパーで自分で選んだ商品を買うことが一般的ですが、昔は魚屋さんに希望を伝えれば、旬の魚を出してくれて、その料理の仕方も教えてくれました。プロというのはそうあるべきだと考えています」両社の良い所が活かされたサービスとなりそうだ。
今回のコラボ企画で具体的に行うのは栃木建築社で家作りを行うお客様と一緒にkirinoyaが家具の提案も行うという空間作りのコーディネートサービスだ。ライフスタイルや使い方、好み等を聞き取りする事で、家と家具を同時に考え、より求める暮らしに近づく事を目指すという。
住所: 栃木県下都賀郡壬生町大字壬生甲3848
TEL: 0282-82-1345 FAX: 0282-82-1501
営業時間: 10:00~19:00 定休日: 無休 駐車場: 100台
http://www.kirinoya.co.jp/
本社:〒322-0028 栃木県鹿沼市栄町 2-13-7
TEL:0289-64-0789 / FAX:0289-64-0773
http://www.d-made.net/